【4月18日QAを追記】「コミット手当」の新設を決定、対象者には月額10万円を支給

株式会社ディスコ(本社:東京都大田区、社長:関家一馬)は、自身の価値創出と、周囲との信頼関係の維持を約束する社員に手当を支給する「コミット手当」の新設を決定いたしました。本手当の対象者に対して、2023年7月より月額10万円が基本給に上乗せされます。

概要

近年これまでにない繁忙が続く中、供給責任を果たし、会社を進化させるための意志と行動が多くの社員にみられました。2022年度においては繁忙手当や2万円のベースアップ、年4回の賞与支給(22年度実績:年20.9か月分/正社員平均)などで社員の尽力に報いてまいりました。

このたびさらなる社員への利益還元を目的に、全社員を一律に対象とするのではなく、社員が自らの意志で受給を決定できる「コミット手当」の新設を決定しました。本手当は「自身の価値創出」と「周囲との信頼関係」の継続性を社員が自己評価し、自信がある場合はコミットすることで10万円が基本給に加えられるものです。全ての正社員がコミットを選択することが可能ですが、価値創出や周囲との信頼関係維持ができていないと部署から判断された場合には退職することを約束することが条件となります。

コミットした社員のベースアップは月額10万円ですが、この手当は残業代や賞与の基礎給の一部にもなるため、年収へのインパクトは直近業績で算出した場合でおよそ235万円増となります。コミットの選択は毎年可能であり、2023年度は5月31日までに宣言した社員に対して、7月分の給与から手当が支給されます。なお、コミットを選択しなかった社員に対しても、賞与の固定支給分の原資をスライドする昨年同様の方法により、月額1万円のベースアップをおこないます。

当社の賞与には、査定に基づく「査定賞与」と個人Willの収支に基づく「Will賞与」があります。査定賞与は上司の評価、Will賞与は業務でやりとりのあった周囲の社員からのWill支払い額、すなわち周囲からの評価によって、それぞれ支給額が決まります。これらに対しコミット手当は、自分の将来にわたる活躍を自己評価し、自信をもてると判断しコミットすることで支給される報酬となります。他者評価だけに頼らず、常に自己評価し必要な修正を行う人財を育成していくことが、本手当の狙いとなります。


2023年4月18日追記

本件についてマスメディアの皆様等より多くのお問い合わせをいただきましたため、主な質問と回答を以下の通りお知らせいたします。

Q.「自身の価値創出」の維持とは
特別なレベルのパフォーマンスを要求するものではなく、通常の業務レベルを維持出来ている状態を指します。通常の業務レベルとは査定で言うと中間レベルであり、1~2回中間よりマイナス評価となったからといって、即価値創出の維持失敗となりません。

Q.「周囲との信頼関係」の継続とは
所属部署の上司や同僚から“一緒に仕事をしていきたい”と思われ続けている状態です。

Q.景気後退局面などにおけるリストラに利用するつもりなのでは
当社はこれまで、ハイテク景気の後退局面であっても、新規開発や改善活動に全力で取り組んでおり、今後も同様の方針です。景気後退局面にしっかり次の上昇局面に備え準備を行うことが、未来の業績に繋がるという考え方を徹底しています。そのため自社にマッチした人財は繁閑問わず常に在籍して欲しい状態であり、いわゆる人数減らしのために各部署が本制度を利用することを想定していません。間接部門であっても改善活動を常に全力で行っておりますので同様です。
当社の属する半導体業界は繁閑の波が大きい業界ですが、閑散期のあとに繁忙期が来ることは全ての部署で確信しており、そもそも目の前の閑散だけ見て意思決定するような人間は部門長にはなり得ません。
ただ、多忙を極める状態であれば多少の問題は目をつむっていたが、工数に余裕が出てくれば、かねてから問題だと思っていた部員に対し信頼関係が無いと判断する可能性はあります。そういう面でコミットした社員は、常に周囲との信頼関係を維持出来ているかを自問自答し、必要な修正を続ける必要があります。

Q.所属部署の上司や同僚との関係性が崩れたら退職するということですか?
当社には「異動の自由」があり、受け入れる部署があれば自分の意思で異動が出来ます。所属部署で信頼関係が無くなっても、別の部署に異動することで働き続ける事が可能です。
前述のとおり、社内どの部署も人手は常に欲しい状況ですので、よほどの悪評が無い限り受け入れる部署は存在します。
ただ、異動する先々の部署で関係性の維持が不可能となるといずれは受け入れる部署が無くなり、そうなると会社との信頼関係が維持出来なくなったと判断されます。特定の上司との相性だけで信頼関係維持失敗と判断されることはありません。

Q.信頼関係の維持が出来なくなる他のケースは?
いわゆる不正を行えば、その内容によっては部署との信頼関係のみならず、会社全体との信頼関係が破壊されることになります。例えば、悪意あるハラスメント、不正経理、不正残業申告などがあり、程度にもよりますが、悪質であった場合は会社との信頼関係が完全に破壊されたと判断される事があり得ます。
ポイントは悪意があったどうかであり、いわゆるミスには悪意がありませんので、信頼関係が一気に破壊されることはありません。

Q.自らコミットを離れる選択肢があるとのことですが、どういう状況を想定していますか?
常に自分のパフォーマンスに向き合っていれば、自身のパフォーマンス低下が部署の問題として顕在化する前に、自らコミットを離れる判断ができます。そうすればその後も安心して働き続けることができます。このような状況を想定しています。
どんなに優秀な人財でも加齢や体調、プライベートでの出来事によってパフォーマンスが落ちる可能性はあります。上司に指摘される前に自らコミットを離れることで、長年活躍した社員がそういった誰にでも起きるパフォーマンス低下によって大きなストレスに晒される事を防ぐことが出来ます。
例えば、体力勝負の役割だった社員が加齢によって自信が無くなったのであれば、異動の自由によって経験量勝負の役割に就くことで、再度コミットできるようになるかも知れません。また、プライベートがパフォーマンス低下の原因の場合、その状況が改善されれば仕事に集中出来るようになり、再度コミットを考えることができます。
当社は全社員に「自分自身の直属の上司は自分」であり、自分自身を適切にマネージメントして欲しいと願っております。コミットを離れる/再度コミットする、というように本制度を全社員が活用することで、自己評価に応じた働き方が可能になると考えております。


株式会社ディスコについて
当社は、半導体や電子部品の製造に使用されるダイシングソーやグラインダなどの精密加工装置、および装置に取り付けて使用する精密加工ツールを提供する「半導体製造装置メーカー」です。これら製品に加え、装置とツールの利用技術の提供によりお客様の最適な加工結果を追求してきた結果、国内外のデバイスメーカーおよび半導体受託製造企業などに広く、当社製品・加工技術が採用されています。
詳細については、ウェブサイトwww.disco.co.jpをご覧ください。

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