社長メッセージ

2025年度上期は、上期として過去最高益を更新しました
引き続き高度なKKM技術を事業の核として、「会社を強くする」施策に尽力してまいります

事業環境・業績

2025年度上期は、PC・スマートフォンなどの民生機器や自動車関連の半導体設備投資に本格的な回復が見られない一方、生成AI需要の拡大を背景に高性能な半導体向けでは積極的な設備投資が継続しました。
このような事業環境において、当社ではメモリやロジックIC向けに付加価値の高い製品を中心に精密加工装置の出荷が高水準で推移しました。
収益性は為替影響や前期高水準からの反動によりGP率が若干低下したものの、高付加価値製品の貢献やPIM活動による改善施策などにより、経常利益率は40%台の高水準で推移しました。
結果として、上期業績は2年連続で過去最高益を更新しました。

株主還元につきましては、配当方針に基づき1株あたりの配当金を129円とさせていただきました。(中間配当金としては過去最高)

今後の見通し

今後も生成AI向けの装置出荷は最終需要等に連動して継続すると見られます。加えて先端パッケージ技術の用途拡大や、現在は本格的な回復には至っていない PC・スマートフォン向けの汎用品メモリなど、量産用途向けの半導体設備投資動向を注視しております。
半導体市場は好不況の波を受けますが、用途の拡がりと技術的進化が継続していくことを踏まえると、長期的な視点で技術開発や生産能力を強化していくことが重要です。
新しい技術が市場で立ち上がるタイミングを予測することは困難ですが、対応力を高め続けることが結果的にその時々で必要とされる需要に応えることになると考えております。
お客様からいただく技術開発テーマが今後さらに増えていくことを見据え、羽田R&Dセンター新棟、広島事業所郷原工場などをはじめとした自社拠点への積極的な設備投資に取り組んでおります。
当社は自社内に製造機能を保有し続けることが重要であると捉え、製造拠点を強化し続けることで市場対応力や企業競争力が向上すると考えております。技術開発における「創る力」と物づくりにおける「造る力」を競争力そのものと捉え、これを「Fab Important戦略」として、開発と製造の一体化による競争力強化に注力してまいります。

引き続き「高度なKiru・Kezuru・Migaku技術」に全力で取り組むことで、ステークホルダーとの価値交換性の向上を図ってまいります。

今後も企業理念である「DISCO VALUES」やWill会計、PIM活動など、組織経営と事業経営の両面に尽力し「会社を強くする」ことで企業価値向上に努めてまいります。
ステークホルダーの皆様におかれましては一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2025年12月
代表執行役社長 関家 一馬